Googleがデジタル世界の遺言執行人に―休眠アカウント・マネージャーを発表 | TechCrunch Japan

私が死んだ後、Gmail、YouTube、Google Drive、Google+などのアカウントはどうなるのだろう? これはわれわれがあまり考えたくない種類の問題だが、われわれに関する情報がますますオンライン化するにしたがって繰り返し議論されてきた。

今日(米国時間4/11)、GoogleはGoogleのアカウント設定ページでInactive Account Manager〔休眠アカウント・マネージャー〕をローンチした〔訳者の環境の日本語版には未公開〕。これはユーザーが死亡したり、あるいはそのアカウントの利用を止めた後、自分のデジタル資産をどのように処分してもらいたいかGoogleに指示することができるサービスだ。

Inactive Account Managerを利用すると、どんな理由であれアカウントが一定期間アクセスされなかったときに、そのデータの処分をGoogleに依頼できる。

手順はこうだ。まずタイムアウト期間を設定する(3、6、9、12ヶ月から選択)。その期間が過ぎた後、全データを削除するか、信頼できる相手を指定し、Googleのサービスを通じてデータへのアクセスを譲り渡すことにするかを選択する。

現在データを遺贈できるのはBlogger、連絡相手とサークル、ドライブ、Gmai、Google+プロフィールとページ、ストリームだ。また Picasaウェブ・アルバム、Google Voice、YouTube、+1の履歴も譲り渡し可能だ。ただし、タイムアウト期間後に指定された相手には渡されるのはデータのみであり、パスワードが渡されるわけではない。したがって譲り受けた相手がそのアカウントを使ってメールを発信したりすることはできない。

もちろんGoogleはタイムアウト期間が過ぎそうになるとユーザーにメール(予備メールアドレス)とテキストメッセージで連絡し、BingやOutlook.comに乗り換えただけではないことを確認する。

このサービスは興味ふかい問題を提起する。ユーザーが全データを破棄するようシステムに指示したが、遺族その他の利害関係者がそのアカウントへのアクセスを要求した場合にはどうなるだろう? Googleの広報担当者によれば「利害の衝突があった場合、われわれは法律の許す範囲でユーザーの指示を優先する」ということだ。

この問題への対処方法はサービスによって異なる。たとえばFacebookは「本人が死亡した場合、第三者にログイン情報は開示しない」としている。しかし同時に追悼アカウント(memorializing)化する手続きも用意している。Twitterにも似たような機能があるが込み入ったシステムで、Gmailが定めている死亡したユーザーのメールにアクセスするための手続きに似ている。請求者は出生証明のコピー、運転免許証のコピー、署名入りの書式、入手できる場合はメディアの追悼記事などをTwitterに送付する必要がある。

Googleがデジタル世界の遺言執行人に―休眠アカウント・マネージャーを発表 | TechCrunch Japan

私が死んだ後、Gmail、YouTube、Google Drive、Google+などのアカウントはどうなるのだろう? これはわれわれがあまり考えたくない種類の問題だが、われわれに関する情報がますますオンライン化するにしたがって繰り返し議論されてきた。

今日(米国時間4/11)、GoogleはGoogleのアカウント設定ページでInactive Account Manager〔休眠アカウント・マネージャー〕をローンチした〔訳者の環境の日本語版には未公開〕。これはユーザーが死亡したり、あるいはそのアカウントの利用を止めた後、自分のデジタル資産をどのように処分してもらいたいかGoogleに指示することができるサービスだ。

Inactive Account Managerを利用すると、どんな理由であれアカウントが一定期間アクセスされなかったときに、そのデータの処分をGoogleに依頼できる。

手順はこうだ。まずタイムアウト期間を設定する(3、6、9、12ヶ月から選択)。その期間が過ぎた後、全データを削除するか、信頼できる相手を指定し、Googleのサービスを通じてデータへのアクセスを譲り渡すことにするかを選択する。

現在データを遺贈できるのはBlogger、連絡相手とサークル、ドライブ、Gmai、Google+プロフィールとページ、ストリームだ。また Picasaウェブ・アルバム、Google Voice、YouTube、+1の履歴も譲り渡し可能だ。ただし、タイムアウト期間後に指定された相手には渡されるのはデータのみであり、パスワードが渡されるわけではない。したがって譲り受けた相手がそのアカウントを使ってメールを発信したりすることはできない。

もちろんGoogleはタイムアウト期間が過ぎそうになるとユーザーにメール(予備メールアドレス)とテキストメッセージで連絡し、BingやOutlook.comに乗り換えただけではないことを確認する。

このサービスは興味ふかい問題を提起する。ユーザーが全データを破棄するようシステムに指示したが、遺族その他の利害関係者がそのアカウントへのアクセスを要求した場合にはどうなるだろう? Googleの広報担当者によれば「利害の衝突があった場合、われわれは法律の許す範囲でユーザーの指示を優先する」ということだ。

この問題への対処方法はサービスによって異なる。たとえばFacebookは「本人が死亡した場合、第三者にログイン情報は開示しない」としている。しかし同時に追悼アカウント(memorializing)化する手続きも用意している。Twitterにも似たような機能があるが込み入ったシステムで、Gmailが定めている死亡したユーザーのメールにアクセスするための手続きに似ている。請求者は出生証明のコピー、運転免許証のコピー、署名入りの書式、入手できる場合はメディアの追悼記事などをTwitterに送付する必要がある。

就職活動に“飛び級”の発想を取り入れるFacebook連携サービス「WILD CARD」

就活プロセスのゲームチェンジャーになることを目指し、4月3日にリリースされたのがWild Cardだ。“就活に「飛び級」を”をコンセプトに、内定をきっかけに優秀でユニークな学生が他社選考を「飛び級」できるサービスだ。

就職活動中の学生は、Facebookに登録後、受け取った内定証明をアップロードする。事務局の承認が下りると、内定先以外の企業はそれを検索でき、スカウトが飛んでくる。企業からのスカウトに対して「いいね!」すると、人事側と直接やり取りができて選考がスタートする。Wild Cardを活用することで、エントリーシートの入力、筆記試験、グループ選考といった就職面接の初期ステップを省くことができるのだ。スカウトをきっかけに話が進むと、いきなり人事や役員面接が始まるという。

β版のリリース後、一週間で既に500人の学生が登録している。登録している学生の多くは大手有名企業からの内定を得ている。企業にとっても、既に他社のスクリーニングを突破した一定レベル以上の人材に効率よくアプローチできるというメリットがある。アプローチした学生が実際に入社すると、成果報酬で企業側に料金が発生する。また理系などに絞って学生を探すことも可能だ。

ワイルドカードの代表である森山大朗氏が、自身のリクルートエイブリック(現リクルートキャリア)の人事経験を経て、既存の就職活動のあり方に疑問に感じたことへのソリューションがWild Cardだという。

この学生は飛び抜けて優秀だと感じ、自分の物差しでは測れないなと感じたら、規定の選考をすっ飛ばして独自のプロセスを考案できることが許されていた。リクルートやアクセンチュア、一部のIT企業などでは、欲しい学生に対してはかなり柔軟に対応している。中には、通常の選考プロセス飛ばして採用されたような先輩も大勢いた。内定が出たことがきっかけになって、学生にとって、逆に職業の選択肢が広がるようになればいいと思っている。

もちろん優秀であることが前提になるが、海外の学校では珍しくない「飛び級」を、日本の就職文化に取り入れるという新しい取り組みだ。まさにStartup Datingが掲げるChange the gameというテーマにあったスタートアップ。今後も動向をチェックしていきたい。

就職活動に“飛び級”の発想を取り入れるFacebook連携サービス「WILD CARD」

就活プロセスのゲームチェンジャーになることを目指し、4月3日にリリースされたのがWild Cardだ。“就活に「飛び級」を”をコンセプトに、内定をきっかけに優秀でユニークな学生が他社選考を「飛び級」できるサービスだ。

就職活動中の学生は、Facebookに登録後、受け取った内定証明をアップロードする。事務局の承認が下りると、内定先以外の企業はそれを検索でき、スカウトが飛んでくる。企業からのスカウトに対して「いいね!」すると、人事側と直接やり取りができて選考がスタートする。Wild Cardを活用することで、エントリーシートの入力、筆記試験、グループ選考といった就職面接の初期ステップを省くことができるのだ。スカウトをきっかけに話が進むと、いきなり人事や役員面接が始まるという。

β版のリリース後、一週間で既に500人の学生が登録している。登録している学生の多くは大手有名企業からの内定を得ている。企業にとっても、既に他社のスクリーニングを突破した一定レベル以上の人材に効率よくアプローチできるというメリットがある。アプローチした学生が実際に入社すると、成果報酬で企業側に料金が発生する。また理系などに絞って学生を探すことも可能だ。

ワイルドカードの代表である森山大朗氏が、自身のリクルートエイブリック(現リクルートキャリア)の人事経験を経て、既存の就職活動のあり方に疑問に感じたことへのソリューションがWild Cardだという。

この学生は飛び抜けて優秀だと感じ、自分の物差しでは測れないなと感じたら、規定の選考をすっ飛ばして独自のプロセスを考案できることが許されていた。リクルートやアクセンチュア、一部のIT企業などでは、欲しい学生に対してはかなり柔軟に対応している。中には、通常の選考プロセス飛ばして採用されたような先輩も大勢いた。内定が出たことがきっかけになって、学生にとって、逆に職業の選択肢が広がるようになればいいと思っている。

もちろん優秀であることが前提になるが、海外の学校では珍しくない「飛び級」を、日本の就職文化に取り入れるという新しい取り組みだ。まさにStartup Datingが掲げるChange the gameというテーマにあったスタートアップ。今後も動向をチェックしていきたい。

ヤフーが電子チケットサービスを開始—「“モノ・コト”をチケット化したい」 - CNET Japan

 ヤフーは4月12日、スマートフォン向けの電子チケット販売サービス「PassMarket」を開始した。ユーザーはイベントのチケットを購入し、発行されたQRコードを会場の受付けに提示するだけで入場できる。イベント以外にもクーポンや整理券、商品引換券などの配布・販売に活用できるという。サービス開始当初は企業向けに提供するが、夏ごろには個人にも解放し、誰でも数人~数万人規模のイベントを開けるようにする。同社では2014年春までに20億円の売上げを目指す。

 ユーザーは、PassMarket上に掲載されているイベント情報から参加したいイベントを選んで電子チケットを購入する。支払い方法はクレジットカードと「Yahoo!ウォレット」から選択でき、今後はコンビニ支払いや各社のキャリア決済にも対応する予定。なお、サービスの利用には「Yahoo! JAPAN ID」が必要となる。

 ヤフーの各種サービスとも連携しており、イベント情報ページからシームレスに会場までのアクセス方法を「Yahoo!地図」や「Yahoo!乗換案内」アプリで調べたり、無料通話・メッセージアプリ「カカオトーク」の友人に共有したりできる。電子チケットは「Passbook」にも対応しているため、イベント開始前や会場付近に着いた際にアラートを鳴らすこともできる。

 PassMarketは、ソフトバンクがグループ企業の全社員を対象に実施している新規事業提案制度「ソフトバンクイノベンチャー」から生まれたサービスだ。開発を担当したヤフーの稲葉健二氏は「毎年クリスマスになるとチキンを買うようにしているが、いまだに予約のために電話をしたり、わざわざ店舗まで行って紙の引換券をもらったりする必要がある。これだけスマートフォンやネットが普及している中で、もう少し何かできるのではないかと考えた」と開発の経緯を語る。

低価格で差別化、Facebookで集客

 イベント主催者は、チケットの価格を無料または100円~50万円まで設定できる。月額料金やイベント情報の登録料は無料で、チケット1枚あたり5%の手数料が発生する仕組み。また、会場での入場確認にはQRコードを読み取る専用アプリをインストールしたスマートフォンを使用するため、従来のように電子チケットを確認するための高額な機器などは不要だ。

 稲葉氏は「大手のチケット会社だとイベント情報を掲載するだけで5~6万円かかり、手数料も10%近く発生する。また情報掲載には1カ月以上かかるが、PassMarketであればイベント開催の前日でも登録できる」と、導入コストの低さや柔軟性の高さをアピールする。

 各ソーシャルメディアとの連携機能も搭載しており、主催者はイベント情報をFacebookやTwitter、カカオトーク、LINEなどで告知できる。また、イベント登録と同時にFacebookのイベントページを作ることも可能で、Facebookの友人の参加状況をPassMarket上から確認できるという。

 「主催者にはソーシャルメディアでファンを増やしてもらって、チケット販売はPassMarketを使ってもらう。既存のチケットサービスでは1回限りで関係が切れてしまうことが多かったが、PassMarketでは主催者がどんどんファンを増やして、回を重ねるごとにイベントを活性化させることができる」(稲葉氏)

 PassMarketは、すでに5月25日と26日に横浜で開催されるハンドメイド作品の展示・販売イベント「ヨコハマハンドメイドマルシェ2013」での採用が決まっているという。夏以降は個人でも利用可能にすることで、ヨガ教室の集客や花火大会の座席販売、店舗での新製品の整理券配布など、幅広い用途で活用してほしいとしている。

 稲葉氏は「PassMarketには2つの側面がある。既存の紙チケットの代替になることと、これまで紙チケット化できなかったモノ・コトを電子チケット化して誰もが簡単に売り買いできるようになること。ヤフーでは特に後者に力を入れていきたい」と語り、これまでチケットや整理券を手で売るしかなかった中小企業や個人の課題をPassMarketで解決していきたいとした。

ヤフーが電子チケットサービスを開始—「“モノ・コト”をチケット化したい」 - CNET Japan

 ヤフーは4月12日、スマートフォン向けの電子チケット販売サービス「PassMarket」を開始した。ユーザーはイベントのチケットを購入し、発行されたQRコードを会場の受付けに提示するだけで入場できる。イベント以外にもクーポンや整理券、商品引換券などの配布・販売に活用できるという。サービス開始当初は企業向けに提供するが、夏ごろには個人にも解放し、誰でも数人~数万人規模のイベントを開けるようにする。同社では2014年春までに20億円の売上げを目指す。

 ユーザーは、PassMarket上に掲載されているイベント情報から参加したいイベントを選んで電子チケットを購入する。支払い方法はクレジットカードと「Yahoo!ウォレット」から選択でき、今後はコンビニ支払いや各社のキャリア決済にも対応する予定。なお、サービスの利用には「Yahoo! JAPAN ID」が必要となる。

 ヤフーの各種サービスとも連携しており、イベント情報ページからシームレスに会場までのアクセス方法を「Yahoo!地図」や「Yahoo!乗換案内」アプリで調べたり、無料通話・メッセージアプリ「カカオトーク」の友人に共有したりできる。電子チケットは「Passbook」にも対応しているため、イベント開始前や会場付近に着いた際にアラートを鳴らすこともできる。

 PassMarketは、ソフトバンクがグループ企業の全社員を対象に実施している新規事業提案制度「ソフトバンクイノベンチャー」から生まれたサービスだ。開発を担当したヤフーの稲葉健二氏は「毎年クリスマスになるとチキンを買うようにしているが、いまだに予約のために電話をしたり、わざわざ店舗まで行って紙の引換券をもらったりする必要がある。これだけスマートフォンやネットが普及している中で、もう少し何かできるのではないかと考えた」と開発の経緯を語る。

低価格で差別化、Facebookで集客

 イベント主催者は、チケットの価格を無料または100円~50万円まで設定できる。月額料金やイベント情報の登録料は無料で、チケット1枚あたり5%の手数料が発生する仕組み。また、会場での入場確認にはQRコードを読み取る専用アプリをインストールしたスマートフォンを使用するため、従来のように電子チケットを確認するための高額な機器などは不要だ。

 稲葉氏は「大手のチケット会社だとイベント情報を掲載するだけで5~6万円かかり、手数料も10%近く発生する。また情報掲載には1カ月以上かかるが、PassMarketであればイベント開催の前日でも登録できる」と、導入コストの低さや柔軟性の高さをアピールする。

 各ソーシャルメディアとの連携機能も搭載しており、主催者はイベント情報をFacebookやTwitter、カカオトーク、LINEなどで告知できる。また、イベント登録と同時にFacebookのイベントページを作ることも可能で、Facebookの友人の参加状況をPassMarket上から確認できるという。

 「主催者にはソーシャルメディアでファンを増やしてもらって、チケット販売はPassMarketを使ってもらう。既存のチケットサービスでは1回限りで関係が切れてしまうことが多かったが、PassMarketでは主催者がどんどんファンを増やして、回を重ねるごとにイベントを活性化させることができる」(稲葉氏)

 PassMarketは、すでに5月25日と26日に横浜で開催されるハンドメイド作品の展示・販売イベント「ヨコハマハンドメイドマルシェ2013」での採用が決まっているという。夏以降は個人でも利用可能にすることで、ヨガ教室の集客や花火大会の座席販売、店舗での新製品の整理券配布など、幅広い用途で活用してほしいとしている。

 稲葉氏は「PassMarketには2つの側面がある。既存の紙チケットの代替になることと、これまで紙チケット化できなかったモノ・コトを電子チケット化して誰もが簡単に売り買いできるようになること。ヤフーでは特に後者に力を入れていきたい」と語り、これまでチケットや整理券を手で売るしかなかった中小企業や個人の課題をPassMarketで解決していきたいとした。

イオン、セブンが最高益更新も総合スーパー事業が苦戦 13年2月期 - SankeiBiz(サンケイビズ)

 イオンは11日、2013年2月期連結決算を発表、セブン&アイ・ホールディングスを加えた流通大手2社の業績が出そろった。両社とも最終利益で過去最高を更新した一方、イオンの営業利益が前期比3.8%減となるなど、食品などの日用品を扱う総合スーパー(GMS)事業が苦戦。最近の株高効果で高額品販売が好調な百貨店業界と明暗を分けた。

 「努力が足りなかったと反省している」。会見でイオンの岡田元也社長は、営業利益のマイナスを嘆いた。GMS事業の営業利益は前期比16.6%減の464億円と大幅減で、業績の足を引っ張った。

 それでも最終利益が最高益となるのは、出店を加速している大型ショッピングセンター(SC)事業の貢献。売上高にあたる営業収益はグループ全体の3.6%に過ぎないが、前期比5.1%増の営業利益が、グループ全体の22.5%をたたき出した。

 GMSの不振を他事業でカバーするという構造は、ライバルのセブン&アイ・ホールディングスも同様。イトーヨーカ堂などスーパー事業の営業利益は、上期の衣料品販売などが不調で21.4%減となった一方、グループ全体で75%の営業利益を占めるコンビニエンスストア事業が、出店強化などもあり3.3%増と強みを発揮した。

 一方、株高による資産効果にわく百貨店業界は、大丸松坂屋百貨店を運営するJ.フロントリテイリングと高島屋が、腕時計や貴金属類などの消費が回復。2月期決算では、ともに約20~40%増の大幅な営業増益を達成した。

 SMBC日興証券の川原潤シニアアナリストは「コンビニなら利便性、SCなら体験消費と単なる日常消費の枠を超えたエッセンスがあり、そこを刺激することが重要」と分析した。

イオン、セブンが最高益更新も総合スーパー事業が苦戦 13年2月期 - SankeiBiz(サンケイビズ)

 イオンは11日、2013年2月期連結決算を発表、セブン&アイ・ホールディングスを加えた流通大手2社の業績が出そろった。両社とも最終利益で過去最高を更新した一方、イオンの営業利益が前期比3.8%減となるなど、食品などの日用品を扱う総合スーパー(GMS)事業が苦戦。最近の株高効果で高額品販売が好調な百貨店業界と明暗を分けた。

 「努力が足りなかったと反省している」。会見でイオンの岡田元也社長は、営業利益のマイナスを嘆いた。GMS事業の営業利益は前期比16.6%減の464億円と大幅減で、業績の足を引っ張った。

 それでも最終利益が最高益となるのは、出店を加速している大型ショッピングセンター(SC)事業の貢献。売上高にあたる営業収益はグループ全体の3.6%に過ぎないが、前期比5.1%増の営業利益が、グループ全体の22.5%をたたき出した。

 GMSの不振を他事業でカバーするという構造は、ライバルのセブン&アイ・ホールディングスも同様。イトーヨーカ堂などスーパー事業の営業利益は、上期の衣料品販売などが不調で21.4%減となった一方、グループ全体で75%の営業利益を占めるコンビニエンスストア事業が、出店強化などもあり3.3%増と強みを発揮した。

 一方、株高による資産効果にわく百貨店業界は、大丸松坂屋百貨店を運営するJ.フロントリテイリングと高島屋が、腕時計や貴金属類などの消費が回復。2月期決算では、ともに約20~40%増の大幅な営業増益を達成した。

 SMBC日興証券の川原潤シニアアナリストは「コンビニなら利便性、SCなら体験消費と単なる日常消費の枠を超えたエッセンスがあり、そこを刺激することが重要」と分析した。

日本には木が多すぎる:日経ビジネスオンライン

 豊かな生態系を守っている里山。しかし、かつて日本の里山は、立派な木などない「はげ山」ばかりだった。それが戦後、木材が使われなくなり、今や「森林飽和」とも言える状況になっている。そして森林の「量」が回復したことが、新たな環境被害につながっている可能性があるという。『森林飽和』の著者、太田猛彦・東大名誉教授に聞いた。(聞き手は田中太郎)


太田さんの著作『森林飽和』を読ませていただきました。「飽和」というほど、日本には森林があふれているのでしょうか。

太田:はい。幹の体積の総和を森林の蓄積といいますが、日本は過去50年間ぐらい増え続け、3倍ぐらいになっています。人工林は4~5倍に増えていて、自然林もどんどん成長しています。『森林・林業白書』に毎年、グラフとともに出ているのに、誰も触れてこなかった。不思議です。

 経済成長で森林以外の土地利用はどんどん変化しています。都市に住んでいると、宅地や工場が増え、緑がどんどん減っている。一方、山に行っても、木は徐々に大きくなっていくから、あまり増えているとは思わない。それで、森林は減っている、だから植えなければいけないという先入観が出来てしまっているのでしょう。

 しかし、実は山の斜面で木はどんどん増えている。日本の森林というのは非常に豊かです。それで「森林飽和」というタイトルをつけて、「違いますよ」ということを訴えたわけです。

日本はかつて「はげ山」ばかりだった

しかし、森林が増えたのは近年のことだそうですね。本の巻頭にある口絵は衝撃的でした。歌川広重の「東海道五十三次」に描かれている江戸時代の風景には木がまばらにしか生えていない。明治時代の写真(下)にも、ほとんど木はない。かつての日本は、「森林飽和」とはほど遠いイメージです。

太田:森林が飽和しているというイメージが実感できないのは、かつて森が非常に貧弱だった、劣化していたことを忘れてしまっているからだと思います。だから森林飽和と言われて、「えっ」とびっくりしているわけですよね。実は、昔の森は現在の途上国のような森だったんです。

 現在の森林を正しく理解するための最も基本的な知識の1つは、昔どういう森があって、それがどう変化したかを知ることだろうと思います。そのためにはビジュアルは非常に有効だろうと思って紹介しました。私も、最初は歌川広重の舞台をそんなふうには見ていなかった。あるときふっと見たら、「ないじゃないか」ということに気づきました。

 では、どうしてそんなにはげたのかと言えば、本にも書きましたが、簡単に言ってしまうと当時のエネルギー源は木しかなかった。だから、木がなくなるのは当たり前なんです。

木の成長を何十年も待っていられなかった

 江戸時代の人口が3000万人で頭打ちになったのは水田を開発する場所がなかった、または水が得られなかったからという説がありますが、私は森林資源がそこまでしかなかったからではないかと考えています。

 森林資源というのは、ともかく切ってしまったら次に大きくなるまで20年、30年待たなければならない。待ちきれなくてどんどん切れば絵や写真のような姿になってしまう。しかも、遠くからは持ってこられない。だから、それが制約になって3000万人で止まったのではないかと。逆に言うと、森林資源があったから日本は3000万人養えたと言えるかもしれないですね。

なるほど。そういう見方ができるかもしれません。

太田:農業生産が止まったのは水のせいだけではなく、肥料がなくて止まったのかもしれません。当時、肥料はすべて里山の木で堆肥でつくり、それだけでは間に合わないので、青い葉っぱまで使って緑肥にして、ぎりぎりで回していたんです。だから私は、日本人は「稲作農耕民族」ではなくて「稲作農耕森林民族」だろうと言っているわけです。

明治時代に森林資源が最も収奪され、森林が荒廃した時期だそうですね。

太田:江戸時代からぎりぎりのレベルで保ってきたけれど、明治になると農業だけではなく、製糸産業などいろいろ産業が始まるわけです。ところが、まだ石炭を大々的に使うようになっておらず、主な燃料は依然として木だった。それから、開発が進んで家もたくさん建てるし、工場も建てる。しかも、鉄道なども普及し始めて、より遠くから木材を集めやすくなってくる。一番ひどかったのは、明治30(1897)年ぐらいではないかと推定しています。

 明治30年代に日露戦争がありました。実際に日露戦争が終わった明治44年になって、本格的な治水事業が始まった。土砂崩れや洪水の氾濫を防ぐために、山腹の斜面に木を植えて、はげ山を緑化していったのです。そこで日本の森林は下げ止まりました。

近代まで森林資源が使い尽くされていたとすると、私たちが抱いている「豊かな里山」というイメージも幻想に過ぎないのですか。

太田:もちろん、豊かな側面は持っていますよ。里山を共同で使う「入会地」にして、みんなができるだけ肥料を採れるように、たきぎが採れるように工夫しながら、豊かさを維持した面もあります。少ない資源を何とか持続させていくために知恵を絞ったという点では、里山は素晴らしい文化だと思います。

 しかし、50年、70年たって大きくなるような木を植えても待っていられないから、20年で使えるクヌギやコナラを植えたわけです。コナラやクヌギは落葉広葉樹たから、冬は葉っぱがない。そこで、カタクリやニリンソウといった春植物が残った。ぎりぎりの状態で使ってきた結果として、草地があったり、潅木があったりする豊かな生態系が維持されたわけで、生物多様性を高めるために暮らしていたわけではありません。

「役立つ森林づくり」が必要

例えば里山と言うと、日本の人たちは「トトロの森」を思い浮かべますよね。宅地に近いところに森林を増やしていきたいと考えている人が多いのではないでしょうか。

太田:里山を「地域の山」と定義すると、それをいかに有効に使えるかを考えましょうということです。かつての里山は農用林であり、生活林です。そのような使い方が今、多くの地域でできるでしょうか。

できないでしょうね。

太田:だから現代の営みに合うような、セラピーの森だとか、教育の森だとか、あるいは公園だとか、都市部ではそういうものが中心にくるのではないでしょうか。私は、里山は伝統的な文化の保存公園だと言っています。残す里山を決めて、例えばそこにボランティアの人が入り、昔の農耕社会時代の生活スタイルを保存して、子供たちに見せるといった場です。

文化事業ですね。

太田:地域によっては炭を使い、まきを使い、腐葉土を作って、シイタケのほだ木を生産するといった昔ながらの里山のなりわいをしているところもあります。しかし、それ以外の都市部では環境林、教育林にする。でも、それでも残る里山は、木材を生産すべきだと思っているんですよ、本来は。今、木材を使わないで何を使っているのかといえば、石油や石炭の地下資源です。しかし、地下から採取した資源を地上に振りまいて、それが地球を汚染している。大気汚染の一番大きいのは温暖化ですが、土壌汚染だって何だってそもそもは地下資源の使用から出てきているではないですか。

私たちは「手つかずの自然」がよいものと考えてしまいがちですが、過度の「天然林志向」もよくないと指摘されていますね。

太田:手つかずの自然を残すのも生物多様性保全には大切です。「守る森」と「使う森」を分けて考えたほうがよいのです。日本人の使命として、地下資源に頼らない社会、循環型社会、低炭素社会を実現するには、昔の森に戻すことが最も有効とは言えません。やはり生物多様性保全にかかわりのない森は、もう少し使っていいだろうと思います。(国が提唱している)「美しい森林づくり」ではなくて、「役に立つ森づくり」が必要です。

「森は海の恋人」とは限らない

森林の「量」が回復したために、別の問題が起こっているそうですね。「森は海の恋人」という言葉が頭にあるので、森林の量の回復が海岸の浸食の一因になっているとは驚きました。

太田:森が緑に戻ったら、すべてのバランスがうまくいくのかというと、そうではありません。例えば川は、山から土砂があまり出てこなければ徐々に川底が下がっていきます。海に土砂が出ていかなければ、海は常に波に浸食されているから、浸食の方が多くなってしまいます。海岸の浸食は深刻です。すべての海岸をコンクリートで固めて、防潮堤を作ったら海岸線は守れるかもしれませんが、それで海ガメが上がってこなくなっていいのかということです。山が木でいっぱいになり、山崩れも以前よりは少なくなっているのですから、治山工事や砂防工事はもう少し減らしていいと私は思ってます。海岸を専門にしている人たちにも、この点はぜひ確認してほしいです。

森林の「質」の回復を実現するには、適度に利用することが不可欠だと多くの人が指摘しています。なかなかそうならないのはなぜでしょうか。

公益的機能・環境保全機能の付加価値を認めるべき

太田:林業がうまくいかない原因はいくつかあります。まず根底にあるのは、森林の機能は、木材生産だけではなく、(水源を涵養したり、災害を防いだりする)公益的機能や環境保全機能といったものを担わされています。ところが、それらの機能(にかかる負担)は内部経済化されていません。背負っている負担が重すぎるから、助成が必要な面があります。

 2番目に、林業生産、あるいは農業生産と工業生産との違いがあります。工業生産は、資源もエネルギーも地下から取り出すから、技術革新が進めば、どんどん生産性は高まります。しかし、光合成を利用する農業や林業はそうはいかない。農業はそれでも、化学肥料を使ったり、機械化したりできるけど、林業は機械化するといっても植えるときと切るときぐらいです。水も、肥料もやらず、まったく自然なのだから生産性は相対的に低くなるに決まっています。工業の100分の1とか、1000分の1かもしれない。だけど、生産性が異なる産業に従事しているからといって、100分の1の生活費で暮らせるわけではありません。でも、考えてほしいのは、地下資源を使わず、森林が汚染されていないから、そこからきれいな水が出てくる。それを都市の人は有効に使っているではないですか。環境にかかわっているところについては、その対価を支払うべきです。

都市がフリーライダーになっているということですね。

太田:そうです。その上で林業の中身の問題はどうかというと、外材との戦いに負けているわけです。外材が自由化されたのは50年前です。どうして外材に負けるのかというと、外材の方が平らなところで生産しているとか、機械化しているとか、流通ルートが作られるとか、大量に伐採ができるとか、いろいろな理由があります。それからスギやヒノキを日本の材というけれど、スギやヒノキの純林はほんの少ししかありません。地元のものではない木を育てているから、枝打ちしたり、下刈りしたりしなければならず、手入れの費用ががかかるのです。

 では、対抗できるのはどこかというと、外材は運搬距離が長くて、環境負荷も高いはずです。それをウッドマイレージと言いますが、「ウッドマイレージが小さいものを買わなければならない」と言っても、市場は重視しません。輸送に使う石油エネルギーが安いから。化石燃料を使うことが本当に地球にとって悪いことなんだと、みんな切実に思っていないから結局、ウッドマイレージは使われない。地球が地下に蓄積してきた資源を使うことは、地球の進化に逆行していることをもっと主張しなくてはいけません。

 もちろん、林業の中にも問題はあります。江戸時代から300年間、日本は木が足りなかったので、木を植えて、大きくしさえすればいくらでも売れた時代が続きました。今も、生産者が消費者のニーズに合うものを生産していないという面があると思います。ただ、たとえ生産者が努力しても越えられない、もっと大きな問題もあるだろうと私は思います。

日本には木が多すぎる:日経ビジネスオンライン

 豊かな生態系を守っている里山。しかし、かつて日本の里山は、立派な木などない「はげ山」ばかりだった。それが戦後、木材が使われなくなり、今や「森林飽和」とも言える状況になっている。そして森林の「量」が回復したことが、新たな環境被害につながっている可能性があるという。『森林飽和』の著者、太田猛彦・東大名誉教授に聞いた。(聞き手は田中太郎)


太田さんの著作『森林飽和』を読ませていただきました。「飽和」というほど、日本には森林があふれているのでしょうか。

太田:はい。幹の体積の総和を森林の蓄積といいますが、日本は過去50年間ぐらい増え続け、3倍ぐらいになっています。人工林は4~5倍に増えていて、自然林もどんどん成長しています。『森林・林業白書』に毎年、グラフとともに出ているのに、誰も触れてこなかった。不思議です。

 経済成長で森林以外の土地利用はどんどん変化しています。都市に住んでいると、宅地や工場が増え、緑がどんどん減っている。一方、山に行っても、木は徐々に大きくなっていくから、あまり増えているとは思わない。それで、森林は減っている、だから植えなければいけないという先入観が出来てしまっているのでしょう。

 しかし、実は山の斜面で木はどんどん増えている。日本の森林というのは非常に豊かです。それで「森林飽和」というタイトルをつけて、「違いますよ」ということを訴えたわけです。

日本はかつて「はげ山」ばかりだった

しかし、森林が増えたのは近年のことだそうですね。本の巻頭にある口絵は衝撃的でした。歌川広重の「東海道五十三次」に描かれている江戸時代の風景には木がまばらにしか生えていない。明治時代の写真(下)にも、ほとんど木はない。かつての日本は、「森林飽和」とはほど遠いイメージです。

太田:森林が飽和しているというイメージが実感できないのは、かつて森が非常に貧弱だった、劣化していたことを忘れてしまっているからだと思います。だから森林飽和と言われて、「えっ」とびっくりしているわけですよね。実は、昔の森は現在の途上国のような森だったんです。

 現在の森林を正しく理解するための最も基本的な知識の1つは、昔どういう森があって、それがどう変化したかを知ることだろうと思います。そのためにはビジュアルは非常に有効だろうと思って紹介しました。私も、最初は歌川広重の舞台をそんなふうには見ていなかった。あるときふっと見たら、「ないじゃないか」ということに気づきました。

 では、どうしてそんなにはげたのかと言えば、本にも書きましたが、簡単に言ってしまうと当時のエネルギー源は木しかなかった。だから、木がなくなるのは当たり前なんです。

木の成長を何十年も待っていられなかった

 江戸時代の人口が3000万人で頭打ちになったのは水田を開発する場所がなかった、または水が得られなかったからという説がありますが、私は森林資源がそこまでしかなかったからではないかと考えています。

 森林資源というのは、ともかく切ってしまったら次に大きくなるまで20年、30年待たなければならない。待ちきれなくてどんどん切れば絵や写真のような姿になってしまう。しかも、遠くからは持ってこられない。だから、それが制約になって3000万人で止まったのではないかと。逆に言うと、森林資源があったから日本は3000万人養えたと言えるかもしれないですね。

なるほど。そういう見方ができるかもしれません。

太田:農業生産が止まったのは水のせいだけではなく、肥料がなくて止まったのかもしれません。当時、肥料はすべて里山の木で堆肥でつくり、それだけでは間に合わないので、青い葉っぱまで使って緑肥にして、ぎりぎりで回していたんです。だから私は、日本人は「稲作農耕民族」ではなくて「稲作農耕森林民族」だろうと言っているわけです。

明治時代に森林資源が最も収奪され、森林が荒廃した時期だそうですね。

太田:江戸時代からぎりぎりのレベルで保ってきたけれど、明治になると農業だけではなく、製糸産業などいろいろ産業が始まるわけです。ところが、まだ石炭を大々的に使うようになっておらず、主な燃料は依然として木だった。それから、開発が進んで家もたくさん建てるし、工場も建てる。しかも、鉄道なども普及し始めて、より遠くから木材を集めやすくなってくる。一番ひどかったのは、明治30(1897)年ぐらいではないかと推定しています。

 明治30年代に日露戦争がありました。実際に日露戦争が終わった明治44年になって、本格的な治水事業が始まった。土砂崩れや洪水の氾濫を防ぐために、山腹の斜面に木を植えて、はげ山を緑化していったのです。そこで日本の森林は下げ止まりました。

近代まで森林資源が使い尽くされていたとすると、私たちが抱いている「豊かな里山」というイメージも幻想に過ぎないのですか。

太田:もちろん、豊かな側面は持っていますよ。里山を共同で使う「入会地」にして、みんなができるだけ肥料を採れるように、たきぎが採れるように工夫しながら、豊かさを維持した面もあります。少ない資源を何とか持続させていくために知恵を絞ったという点では、里山は素晴らしい文化だと思います。

 しかし、50年、70年たって大きくなるような木を植えても待っていられないから、20年で使えるクヌギやコナラを植えたわけです。コナラやクヌギは落葉広葉樹たから、冬は葉っぱがない。そこで、カタクリやニリンソウといった春植物が残った。ぎりぎりの状態で使ってきた結果として、草地があったり、潅木があったりする豊かな生態系が維持されたわけで、生物多様性を高めるために暮らしていたわけではありません。

「役立つ森林づくり」が必要

例えば里山と言うと、日本の人たちは「トトロの森」を思い浮かべますよね。宅地に近いところに森林を増やしていきたいと考えている人が多いのではないでしょうか。

太田:里山を「地域の山」と定義すると、それをいかに有効に使えるかを考えましょうということです。かつての里山は農用林であり、生活林です。そのような使い方が今、多くの地域でできるでしょうか。

できないでしょうね。

太田:だから現代の営みに合うような、セラピーの森だとか、教育の森だとか、あるいは公園だとか、都市部ではそういうものが中心にくるのではないでしょうか。私は、里山は伝統的な文化の保存公園だと言っています。残す里山を決めて、例えばそこにボランティアの人が入り、昔の農耕社会時代の生活スタイルを保存して、子供たちに見せるといった場です。

文化事業ですね。

太田:地域によっては炭を使い、まきを使い、腐葉土を作って、シイタケのほだ木を生産するといった昔ながらの里山のなりわいをしているところもあります。しかし、それ以外の都市部では環境林、教育林にする。でも、それでも残る里山は、木材を生産すべきだと思っているんですよ、本来は。今、木材を使わないで何を使っているのかといえば、石油や石炭の地下資源です。しかし、地下から採取した資源を地上に振りまいて、それが地球を汚染している。大気汚染の一番大きいのは温暖化ですが、土壌汚染だって何だってそもそもは地下資源の使用から出てきているではないですか。

私たちは「手つかずの自然」がよいものと考えてしまいがちですが、過度の「天然林志向」もよくないと指摘されていますね。

太田:手つかずの自然を残すのも生物多様性保全には大切です。「守る森」と「使う森」を分けて考えたほうがよいのです。日本人の使命として、地下資源に頼らない社会、循環型社会、低炭素社会を実現するには、昔の森に戻すことが最も有効とは言えません。やはり生物多様性保全にかかわりのない森は、もう少し使っていいだろうと思います。(国が提唱している)「美しい森林づくり」ではなくて、「役に立つ森づくり」が必要です。

「森は海の恋人」とは限らない

森林の「量」が回復したために、別の問題が起こっているそうですね。「森は海の恋人」という言葉が頭にあるので、森林の量の回復が海岸の浸食の一因になっているとは驚きました。

太田:森が緑に戻ったら、すべてのバランスがうまくいくのかというと、そうではありません。例えば川は、山から土砂があまり出てこなければ徐々に川底が下がっていきます。海に土砂が出ていかなければ、海は常に波に浸食されているから、浸食の方が多くなってしまいます。海岸の浸食は深刻です。すべての海岸をコンクリートで固めて、防潮堤を作ったら海岸線は守れるかもしれませんが、それで海ガメが上がってこなくなっていいのかということです。山が木でいっぱいになり、山崩れも以前よりは少なくなっているのですから、治山工事や砂防工事はもう少し減らしていいと私は思ってます。海岸を専門にしている人たちにも、この点はぜひ確認してほしいです。

森林の「質」の回復を実現するには、適度に利用することが不可欠だと多くの人が指摘しています。なかなかそうならないのはなぜでしょうか。

公益的機能・環境保全機能の付加価値を認めるべき

太田:林業がうまくいかない原因はいくつかあります。まず根底にあるのは、森林の機能は、木材生産だけではなく、(水源を涵養したり、災害を防いだりする)公益的機能や環境保全機能といったものを担わされています。ところが、それらの機能(にかかる負担)は内部経済化されていません。背負っている負担が重すぎるから、助成が必要な面があります。

 2番目に、林業生産、あるいは農業生産と工業生産との違いがあります。工業生産は、資源もエネルギーも地下から取り出すから、技術革新が進めば、どんどん生産性は高まります。しかし、光合成を利用する農業や林業はそうはいかない。農業はそれでも、化学肥料を使ったり、機械化したりできるけど、林業は機械化するといっても植えるときと切るときぐらいです。水も、肥料もやらず、まったく自然なのだから生産性は相対的に低くなるに決まっています。工業の100分の1とか、1000分の1かもしれない。だけど、生産性が異なる産業に従事しているからといって、100分の1の生活費で暮らせるわけではありません。でも、考えてほしいのは、地下資源を使わず、森林が汚染されていないから、そこからきれいな水が出てくる。それを都市の人は有効に使っているではないですか。環境にかかわっているところについては、その対価を支払うべきです。

都市がフリーライダーになっているということですね。

太田:そうです。その上で林業の中身の問題はどうかというと、外材との戦いに負けているわけです。外材が自由化されたのは50年前です。どうして外材に負けるのかというと、外材の方が平らなところで生産しているとか、機械化しているとか、流通ルートが作られるとか、大量に伐採ができるとか、いろいろな理由があります。それからスギやヒノキを日本の材というけれど、スギやヒノキの純林はほんの少ししかありません。地元のものではない木を育てているから、枝打ちしたり、下刈りしたりしなければならず、手入れの費用ががかかるのです。

 では、対抗できるのはどこかというと、外材は運搬距離が長くて、環境負荷も高いはずです。それをウッドマイレージと言いますが、「ウッドマイレージが小さいものを買わなければならない」と言っても、市場は重視しません。輸送に使う石油エネルギーが安いから。化石燃料を使うことが本当に地球にとって悪いことなんだと、みんな切実に思っていないから結局、ウッドマイレージは使われない。地球が地下に蓄積してきた資源を使うことは、地球の進化に逆行していることをもっと主張しなくてはいけません。

 もちろん、林業の中にも問題はあります。江戸時代から300年間、日本は木が足りなかったので、木を植えて、大きくしさえすればいくらでも売れた時代が続きました。今も、生産者が消費者のニーズに合うものを生産していないという面があると思います。ただ、たとえ生産者が努力しても越えられない、もっと大きな問題もあるだろうと私は思います。

LINE、電子コミックサービス「LINE マンガ」の提供開始…出版社50社が参加、スタンプ付きで販売も | Social Game Info

LINEは、無料通話・無料メールスマートフォンアプリ『LINE』の連携サービスとして、電子コミックサービス「LINE マンガ」を開始したと発表した。

「LINEマンガ」は、特別な電子ブックリーダー端末を用意する必要なく、作品を購入する「ストア」・閲覧する「ビューアー」・購入した作品を整理する「本棚」の機能全てをアプリで完結できるスマートフォン向け電子コミックサービス。

LINEで利用できる「スタンプ付きマンガ」を販売するのが特徴のひとつで、第一弾として「宇宙兄弟」「進撃の巨人」「となりの怪物くん」「カイジ」「BADBOYS」「QP」購入者は、特典として作品キャラクターのスタンプを無料がダウンロードできる。

さらに、LINEを通じて友人にお気に入りのマンガ作品をお薦めする機能や、マンガ作品の立ち読み機能といった機能を搭載しているほか、期間限定でお得にマンガ作品が購入できるキャンペーンも随時行う。

作品は、秋田書店、講談社、集英社、小学館、スクウェア・エニックス、白泉社など約50社以上の出版社・レーベルから提供を受け、「宇宙兄弟」や「ONE PIECE」などの人気作品を含む約3万冊を扱い、国内のスマートフォン向け電子コミックサービスとしては最大級の規模となる。

出版社では、国内4500万人以上のユーザーを擁するLINEを入り口にして、スマートフォンユーザーの集客を期待できることに加え、スタンプなどの特典を用意することによりLINEならではの付加価値を加えてマンガ作品を販売することができる。

今後、スマートフォンに加えてタブレット端末へも対応を進めていくほか、毎月1000作品以上を追加し、さらなるコンテンツ拡充を行っていく予定。さらに現在、有名100作品の第1巻を半額で提供しているほか、友人に勧めると10コインのプレンゼントなどを行うキャンペーンを行なっている。



■秋田書店取締役メディア事業部長 高橋宏和氏のコメント

今回、LINEマンガに、私たちがマンガ家のみなさんからお預かりしている作品を提供できることを大変嬉しく思います。また、LINEマンガの参入によって日本の電子
書籍全体がより活性化することを確信いたします。



■講談社デジタルビジネス局デジタル第一営業部 部長 吉村浩氏のコメント

現時点における電子書籍の課題のひとつとして、読者が作品に出会う、もしくは気づく場所が限定的であるということがあげられます。LINEという素晴しいコミュニケーションプラットホームを通じて読者が作品に出会う機会が増え、電子書籍の楽しみ方が拡がっていくことに期待しています。



■集英社デジタル事業部次長 益田和之氏のコメント

電子書店がそれぞれに特色を出している今、LINEマンガは簡単に面白い作品を友達に紹介できるという部分が一番大きな特徴でしょう。スタンプを送るような、この手軽さで読者に『読んでみようかな?』と思わせることができれば、また新たなマンガブームが生まれそうな予感もします。



■小学館 デジタル事業局

LINEマンガのサービス開始おめでとうございます!いま一番支持されているコミュニケーションツールですので、マンガの新しい世界を広げる可能性も感じます。この斬新な取り組みで、多くのLINEユーザーに弊社の作品を楽しんでいただけることをとてもうれしく思っています。



■スクウェア・エニックス クロスメディア事業部デジタル出版部マネージャー 村中宣彦氏のコメント

昔からマンガというものは、友達と一緒に読むと一層おもしろくなるものでした。日本一のコミュニティを有する「LINE」なら、きっとマンガ配信の新地平を拓くに違いないと期待しております。

LINE、電子コミックサービス「LINE マンガ」の提供開始…出版社50社が参加、スタンプ付きで販売も | Social Game Info

LINEは、無料通話・無料メールスマートフォンアプリ『LINE』の連携サービスとして、電子コミックサービス「LINE マンガ」を開始したと発表した。

「LINEマンガ」は、特別な電子ブックリーダー端末を用意する必要なく、作品を購入する「ストア」・閲覧する「ビューアー」・購入した作品を整理する「本棚」の機能全てをアプリで完結できるスマートフォン向け電子コミックサービス。

LINEで利用できる「スタンプ付きマンガ」を販売するのが特徴のひとつで、第一弾として「宇宙兄弟」「進撃の巨人」「となりの怪物くん」「カイジ」「BADBOYS」「QP」購入者は、特典として作品キャラクターのスタンプを無料がダウンロードできる。

さらに、LINEを通じて友人にお気に入りのマンガ作品をお薦めする機能や、マンガ作品の立ち読み機能といった機能を搭載しているほか、期間限定でお得にマンガ作品が購入できるキャンペーンも随時行う。

作品は、秋田書店、講談社、集英社、小学館、スクウェア・エニックス、白泉社など約50社以上の出版社・レーベルから提供を受け、「宇宙兄弟」や「ONE PIECE」などの人気作品を含む約3万冊を扱い、国内のスマートフォン向け電子コミックサービスとしては最大級の規模となる。

出版社では、国内4500万人以上のユーザーを擁するLINEを入り口にして、スマートフォンユーザーの集客を期待できることに加え、スタンプなどの特典を用意することによりLINEならではの付加価値を加えてマンガ作品を販売することができる。

今後、スマートフォンに加えてタブレット端末へも対応を進めていくほか、毎月1000作品以上を追加し、さらなるコンテンツ拡充を行っていく予定。さらに現在、有名100作品の第1巻を半額で提供しているほか、友人に勧めると10コインのプレンゼントなどを行うキャンペーンを行なっている。

■秋田書店取締役メディア事業部長 高橋宏和氏のコメント

今回、LINEマンガに、私たちがマンガ家のみなさんからお預かりしている作品を提供できることを大変嬉しく思います。また、LINEマンガの参入によって日本の電子
書籍全体がより活性化することを確信いたします。

■講談社デジタルビジネス局デジタル第一営業部 部長 吉村浩氏のコメント

現時点における電子書籍の課題のひとつとして、読者が作品に出会う、もしくは気づく場所が限定的であるということがあげられます。LINEという素晴しいコミュニケーションプラットホームを通じて読者が作品に出会う機会が増え、電子書籍の楽しみ方が拡がっていくことに期待しています。

■集英社デジタル事業部次長 益田和之氏のコメント

電子書店がそれぞれに特色を出している今、LINEマンガは簡単に面白い作品を友達に紹介できるという部分が一番大きな特徴でしょう。スタンプを送るような、この手軽さで読者に『読んでみようかな?』と思わせることができれば、また新たなマンガブームが生まれそうな予感もします。

■小学館 デジタル事業局

LINEマンガのサービス開始おめでとうございます!いま一番支持されているコミュニケーションツールですので、マンガの新しい世界を広げる可能性も感じます。この斬新な取り組みで、多くのLINEユーザーに弊社の作品を楽しんでいただけることをとてもうれしく思っています。

■スクウェア・エニックス クロスメディア事業部デジタル出版部マネージャー 村中宣彦氏のコメント

昔からマンガというものは、友達と一緒に読むと一層おもしろくなるものでした。日本一のコミュニティを有する「LINE」なら、きっとマンガ配信の新地平を拓くに違いないと期待しております。